催眠術のテクニックについての覚え書き


講座で教えさせて頂いたときなどにメモしていたものです。
受講者の方のための復習になるかもしれないので、アップしておきます。
時間のあるときに細かくアップしていきます。

【古典催眠】
古典催眠は人間は抵抗するものであるという前提のもとに、その抵抗を外すためにある技術である。
その方法として、三つのやり方がある。複雑に見えるかけ方でも、この三つの方法に分けて捉えることで単純化して理解することが出来る。

・凝視法
五感の感覚一つを使って、一つのものに意識を集中する。
この方法は被験者の集中力に依存する。例えば、“集中して見る”と言っても、その集中し具合は人それぞれである。外から見れば凝視をしていたとしても、被験者は他のものに意識を奪われているかもしれない。こうした場合は凝視法の効果が薄れるので、被験者に集中することを促す必要がある。
また、集中して見ていると目が疲れて瞬きが多くなる。

・驚愕法
驚かせる。
驚いたときに人はメッセージを受け取り易い。
凝視法と併用すると効果が高い。

・意識が変わる瞬間を狙う
注意を向けていた対象を変えるとき、突然身体に触れられたときなど、意識が変わる瞬間に人はメッセージを受け取り易い。

手をギュッと握って下さい。親指の爪の先をじーっと見つめて下さい。集中して見れば見るほどまばたきが多くなっていきます。(息を吸い込む瞬間に)はい固い!
どんどん固くなっていきます。(追い込み暗示、考えさせないために使う)
僕が手を近づけると更に固くなっていきます。
手を近づける。
三つ数えると手が動かせるようになります。(手を触れて)はい!手がほどけていきます。

【同調・身体感覚】
古典催眠はシンプルな技法だが、それだけに習得に個人差がある。その個人差を生んでいる大きな要因の一つが身体感覚である。同じことをやっているのに上手さが違う理由は、どれだけ術者が自分の身体で被験者を感じられているかにある。

人間は他人の意識の状態を身体で感じることが出来る。
そのためには自分の身体の力を抜いて、相手に意識を集中する必要がある。

身体の力が抜けている人は、他人に自然と同調する。

人間は考えると力が入る。特に自分の価値観にとらわれている場合、頭、首、背骨の周りに力が入り易い。
或いは、心配ごとや、感情を上手く表現出来ないことがあるとみぞおちの辺りの筋肉が硬直する。
以上の例のように、身体と心理状態は連動しているので、身体の状況を把握すれば相手の心理状態の把握が出来る。

自分の力をまず抜くこと。そうすると、相手の力が入っている部分を自分の身体にトレースすることが出来る。

・身体に近づくことによる同調

・身体に触れることによる同調
身体に触れて相手と同調する。さらにそこから、トランスに誘導する。

・目を合わすことによる同調
目を合わせて相手と同調する。さらにそこから、トランスに誘導する。

【催眠術】
上にあるものほどかかり易い。下にあるものをかけるためにはトランス状態を深くする必要がある。
トランス状態を深くするためには、目を閉じてもらって以下の誘導を行う。
「ゆっくり深呼吸を繰り返して下さい。息を吐けば吐くほど、身体の力が抜けていきます。僕が今から10から1まで逆に数えていきます。数字が小さくなればなるほど、さらに身体の力が抜けていきます。10、9、8、7、6…数字が小さくなればなるほど身体の力が抜けていきます…5、4…頭の中が落ち着いて、真っ白になっていきます…3、2、1…今、身体の力が抜けて、とてもリラックスした状態のなかにいます。頭の中もぼんやりとしていて、とても気持ちがいい状態です。」
この誘導が上手く行われると、被験者の身体の力が抜けて、目を開けると目はとろんとした状態になっている。

またこの誘導を行わなくても、催眠術をかけているとトランス状態は深まっていくので、常にこの誘導が必要というわけではない。被験者の性質を見極めて、誘導を行うこと。
もともとかかり易い被験者にこの誘導をすると、被験者は鬱陶しく感じてトランス状態から覚めてしまうこともある。

・運動支配
身体の一部が動かせなくなる。
意識的に動かすことが出来なくなるが、イメージを使って動かすことは可能になる。
固まった手を「開こう!」とすると開けないが、「手が柔らかくなる」というイメージをすると開ける。

・感覚支配
身体の一部が敏感(鈍感)になる。

人は自分の身体の意識した部分の感覚が敏感になる。
また、トランス状態になると人間は自分の感覚に敏感になる。
くすぐったいように触ると、実際にくすぐったく感じる。

・感覚移動
身体の一部の感覚が他のものに移動する。

例:
感覚が移動する先のものに意識を集中してもらって、「三つ数えると○○の感覚が、○○に移ります。」

・感情支配
任意の対象を好き(嫌い)になる。
感情支配にかかると感情表現が豊かになり、さらに催眠にかかり易くなることが多い。

例:
好きになるものに意識を集中してもらって、「三つ数えると○○が好きになります。」と言う。
このとき、好きという感情を引き出すために、大事、幸せな気持ちになるなど、相手の好きという感覚に合わせて言葉を変えると上手くいき易い。
またかかりにくい人には、コップやペットボトルなど、何かの中に好きな人、大事にしているものが入っていると想像してもらうとかかることがある。

胸の辺り、みぞおちの辺りに気功をすると感情支配がかかり易くなることがある。

・味覚支配
任意のものの味が想像したものに変わる。

・記憶支配
ある特定のものを思い出せなくなる。
記憶がなくなるわけではない。思い出す能力が一時的に停止する。

例:
「三つ数えると名前を忘れます。」

・時間が止まる
強い解離状態(物事を感じられない状態)になる。
そのときの記憶はないが、暗示を受け取り易い状態になる。

・後催眠暗示
催眠状態ではなくなったあとにも、暗示が効き続ける状態になる。
本人が暗示を受けたことを思い出したら解ける。

例:
目を閉じてもらって、何らかの暗示を与えた後、「ただし、このことは全く覚えていません。どんどん頭が真っ白になっていきます。」

・幻覚
現実にはないものが見える。
現実にはあるものが見えなくなる。

例:
目を閉じて好きな人のことを思い出してもらう。それから「目を開けると隣にその人がいます。」

【現代催眠】
現代催眠は古典催眠がある程度身に付かないと使えない細かいテクニック。
まずはオーソドックスな古典催眠を確実に使えるようにすること。細かいテクニックを先に身につけようとすると、自分で何をやっているのか分からなくなってしまう。

・分割
身体感覚、心理的な感覚を細分化することにより、より被験者の感覚を鋭敏にして、トランス状態を深くする。
これをすると暗示にかかり易くなる。

・気をそらす
被験者が反応しないものに固執しても、上手くかからない。
相手が抵抗しているものから気をそらす。その後、抵抗がないように感じられたら、その抵抗していたものに戻るとかかることがある。

・進展
小さな反応から大きな反応を引き出す。
これを行うためには、術者が被験者の小さな反応を見つける観察能力が必要とされる。
ある一つの反応を引き出すことに専念していると、他のことが見えなくなってしまい易い。

・ちりばめ法

・繰り返し

・混乱法

・再志向
リフレーミング
年齢退行

・ダブルバインド
「ごはんにしますか?お風呂に入ってからにしますか?」
結局ごはんを食べることになる誘導。

ベイトソンのダブルバインド

・イエスセット
質問などによって、被験者が肯定するように促す。

・外面から内面に
外に対する認識から自分の内側に対する認識を促すとトランス状態に誘導し易い。

・行動の予測
じっと一点を見つめて下さい。
そうすると次第に目が疲れて行きますね。
段々とまばたきが多くなっていきます。
目を閉じると、目の力がすーっと抜けていきます。

・連鎖暗示
AするとBします。
「息を吐き出すと、力が抜けていきます」

・否定を使った連鎖暗示
「出来るだけ目を開いていて下さい(だけど、目はいつか閉じるでしょう)」

・非自発的な反応を引き出す
「リラックスして下さい」(自発的な行為を求める暗示)
「リラックスします」(非自発的な反応を示唆する暗示)
「リラックスしているのに気づきます」(非自発的な反応を観察させる暗示)

これらのテクニックの項目については『現代催眠原論』からとってまとめたものです。
イタリック体の部分はそのまま使わせて頂いています。

【エロ催眠】
エロ催眠と呼ばれるものは、基本的な古典催眠の技法によって成立する。
技術的には難しいものではないが、被験者に嫌がられないようにかけることに難しさがある。

エロ催眠を行う前に以下の運動支配と感情支配をかけておくとかけるのがスムーズになる。
運動支配 手が固まる
感情支配 任意のものが好きになる

感覚支配 手の感覚が敏感になる 性器の感覚が手に移る
感覚が敏感になる
合図をすると感じる(ある音がすると、手を叩くと、など)
数字が増えると感度が上がる(このままイク人もいる)
(イク人に)合図をするとイク
時間が止まっている間、何も感じないが、時間が動き出すと感じていなかったものを一気に感じる
棒状のもの(或いは幻覚のペニス)に対する感情支配(舐めたくなる)、またそのペニスに対する自分の性器の感覚移動(舐めると自分も感じる)
本人の手を痴漢の手にする。その手は自分の快楽のツボを知っているという暗示。それから、触りたいという感情を高める暗示。

気功を併用すると効果が高まる。
例:
膣内に指を入れて、気を発すると身体に電流が走ったような感覚があらわれる。

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