月別アーカイブ: 2014年2月

思い出して、自分の状態を変えること

 思い出すことが自分の変化を促すことが多い。自分に何が欠けているのか、そして、それはどう満たされるのか。満たされた状態は、自分よりも何かに熟達した人に直接教えてもらったり、姿を見たとき、触れられたとき、目が合ったときに感じたりする。

 一日の殆どは、そうした人たちのことを思い出して過ごしている。その人たちのことを思い出すと、今の自分に欠けているものがまた感じられる。感じられた欠けた部分を自分で満たすために、その人のことを思い出し続ける。そうすると、自然と姿勢がすっと整い始める。そうなれば方向性は見えている。もう少し柔らかく伸ばしていくとか、力を抜いていくとか、意識を通していくとか…そうして思い出した人に自分を近づけていく。

 そうやって整ったとしても、すぐに元に戻ってしまう。例えば、パソコンで文章を書いていたら、姿勢が崩れて前屈みになってしまっていたりする。いつ崩れたのか、思い出すことは難しい。もう一度姿勢を正す。そして、書き始めると、背骨の力が少し抜けそうになる。ここだ。そのときに何を考えていたのか、あるいは何を意識していたのか、意識出来ていなかったのかを、何度もその正された状態から崩れる動きを試して確認してみる。

 講座によく来てくれる人がいて、その人が何度来てもなかなか自分で学習する能力がつかないのを見て、どうすればよいのか、数日間、そのことだけを考えた。その人が良い状態であることもある。だけど、すぐに崩れる。でも、働きかけをすれば、すぐに良い状態にもなる。

 偏り、歪み、意識の抜けているところがあるというのは、大きな成長のチャンスでもある。そこを少し頑張って正すことが出来て、その時間が数秒から数分、数十分にまで伸びていけば、殆ど意識しなくてもその状態が保たれ続けるだろう。このことは平均化訓練で野口晴胤さんに何度も教えてもらったり、直接触れてもらったりする中で僕自身が感じ続けたことだ。触れてもらったら、自分の半ば知っていたような、知らなかったような部分に光が射す。またそれで触れてもらいに行ったら、それは完全な宗教になってしまう。自分でどうにかそれを保存、再現出来ないか、そのことを試し続けた。

 そして、そうして人に思い出してもらえるようにするには、自分の働きかけをよりコンパクトに無駄のないものにしなければいけない。恐らく並の施術者が数十分かかるようなこと、かかっても出来ないようなことを、晴胤さんは僕の体に瞬間的に起こすことが出来た。僕自身も、そうしたものに触れさせてもらったおかげで、カウンセリングをどんどんコンパクトにすることが出来ているような気がする。どうやって無駄を省くか、どのようにその瞬間に意識を濃密に注ぎ込むか。そのためには観察力と、自分自身に対する意識の濃密さが必要とされるように思っている。毎日それらを伸ばすための適切な稽古をするしかない。

自分の動作を見つめ直して、他人の動きを読めるようになるための本/『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』

 いつも催眠やカウンセリングを学ぶにあたって良い本はないかと聞かれたときに、いくつかの薦める本がある。その一つがこの『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』。催眠やカウンセリングの本になると、働きかけの技術や、そのための心持ちが書かれていたりする。それを読んでも、適切な観察眼がなければ、どのタイミングでその働きかけをすれば良いのか分からず、他人に対して違和感のある働きかけをし続けることになる。どのような技術であっても、それをいつ、どういう状態の相手にするかということが欠けていると、自分を単なる挙動不審な人間にしてしまうだけである。
 この本は観察の本だから、一人で周りの人を眺めながら気楽に練習出来る。自分のコミュニケーションを見つめ直し始めるのには最適な本だ。

 もう何年も前にこの本を読んだ。この本にも書いてある通り、コミュニケーションにおいて他人の動きから情報を読み取るためには、動きの中に合図があることを知らなければいけない。知らなければ、目を向けられない。しかし、目を向けられるようになると、その読み取る能力は徐々に上がっていく。もちろん、いきなり読み取れるようになるものではないけれども、この本には、どこを見れば読み取ることが出来るのかということが詳しく書かれている。本の紹介としてはもうそれだけで十分だと思う。僕がどのようにこの本を参考にしたかを思い出しながら書いてみようと思う。

 僕も一時期はこうした他人の挙動を読み取ることに必死になっていた時期があった。特にスカウトをしていたときには風俗やキャバクラで働く女の子たちの特異な挙動に騙されないために参考になった。彼女たちはたくさんの嘘をつくし、自分でもそれが本心かどうかすら分かっていないこともある。彼女たちの言っていることを言葉通りに受け取っていたら、破綻した論理によって頭がおかしくなってしまう。しかし動作はシンプルだ。彼女たちの話は殆ど聞いていなかった。ただ動きだけを見ていた。

 そのときにこの本が凄く参考になったが、今改めて読み直してみると、その当時の自分の挙動もかなり怪しいものだったなと思う。他人を読み取ることに必死であったために、恥ずかしながら、自分の動きもおかしいとは思いもしなかった。

 本人も気づかずに、ストレスや自分でも気づいていない嘘のために挙動がおかしくなっていることがあるのだ。寧ろ、全ての人がそうなっていると言ってもいいかもしれない。時間が経って思い返してみると、自分の動きがおかしかったということに気づく。寧ろ、そうでなければ、成長がないということになってしまう。

 自分の動きを見直して改善するということは、自分自身に対する認識の透明度を上げるということでもある。そのことを意識して、舞踏や気功をすればするほど、その動きを見つめて自分に対する透明度を上げることになる。今では少しはましになったものの、気功を教わり始めたときの自分の雲手などはかなりおかしいものであったと思う。動きに斑があって、歪んだ精神状態を自ら表していたようなものだ。

 ピラティスのロールアップなどのコアを使った動きもまた同じような効果があると思う。平均化の草書体ももちろんそうだ。毎日やりながら、昨日と少しでも違うものになるためには、何に意識を向けるべきかということを考えている。

 それらの動きを動きとしてだけ続けても、心身の変化はないとは言わないが、かなり少ないように思う。
 それを練習しているとき、指導してもらっているときは良いとしても、結局は日常の習慣的な考え方に伴う動作を自然にしてしまえば、元に戻っていく。それは様々なボディワークのレッスンの帰り道を見ていれば分かる。会場を出たときの参加者の歩き方は、既に会場に入る前と同じ歩き方に戻っている。最悪な場合は、先生の指導を受けて自分の席に戻るときにもう戻っていることもある。

 こういったことを勉強していくと、動きを改善すれば心持ちも変わってくるのだから、動きの精度を上げようとするのが当然の考えになっていくが、別の動きをしてみようとしても難しいのが現実だと思う。他人に見てもらえれば、変えるポイントは指摘してもらえるけれども、自分ではどこを変えるべきかも分かり辛い。

 僕は、いつもの同じ動きをどのような思考によって、どのようにどの部位が力んで、或いは力が抜けてしまっているのかを見てみるようにしている。そうしていつもの動きが認識出来ると、自然と別の動きに発展させる方法が分かる。

 この本を手に取ったとき、僕は他人を正確に認識することを望んでいたが、今は、大切なのは自分が無意識に動いてしまっているということを知ることであり、それを修正して、動きを丁寧なものに変えていくことだと思っている。その方が他人の動きを読み取る感性も養われることは間違いがない。ある特定の自分がしてしまっている動きを修正出来れば、その動きを他人がしているのが目に映ったときに、すっと相手の精神状態に対する考察が自然と始まる。意識して見つけようとしたり、考え込んだりしても、なかなか分かるものではないということを個人的には実感している。

ナンパに関する記事

ナンパマニュアル
ナンパのやり方について書いてあります。よくあるモテ本、ナンパ本に書かれているような、発話する内容についてのものではなく、催眠やその他の身体的なコミュニケーションの要素を取り入れた、自分の心身を変化させて、他人にアプローチする方法について書いてあります。未完なので、気が向いたら更新しようと思います。

土曜日の宮台氏とのナンパのトークイベントのこと
ナンパのトークイベントに向けて。印象深い夜のこと。
『宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法』
言葉の牢獄
社会学者の宮台真司さんと新宿ロフトプラスワンでやらせて頂いたイベントに関するものです。
そのときのイベント「愛の授業」は文字起こしされて、電子書籍『愛のキャラバン』、書籍『「絶望の時代」の希望の恋愛学』になりました。

ナンパ講習
ナンパを教えることを三年近くして、やめたときに書いた記事です。
ナンパ師、ナンパ講習講師として思っていたことを書いています。講師と受講者の現実についても、参考になるかと思います。

ナンパを教える仕事
ナンパ講習を一年してみて思ったことを書いています。

もう「ナンパするとき、なんて声をかけたらいいんですか?」とは聞かないで下さい。
言葉を発すること、それを人に教えさせてもらうことについて
ナンパをするとき、言葉ではなく、自分の心身に意識を向けてくださいということを書いたものです。

ナンパを始めるときから少し経つところまで
実際に接したナンパを始めた男の子たちについて書いたものです。ナンパを始めようと思っている人に読んで頂けると、ナンパってこういうものなんだという感じが分かって頂けると思います。

『THE GAME 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル』/4 ネグを使って相手の心の中にえぐり込め!
海外のナンパの本『THE GAME』にある、女の子を少し否定したり、無視したりすることでこちらに興味を持たせるというテクニックについて書いてあります。ナンパのノウハウに興味がある方に。

すぐにセックスできる飲食店について
女の子をどんなお店に連れて行けばいいかということについて書いてあります。お店もいくつか紹介してあります。

ナンパしていた理由/二年前、ナンパした人妻とホストクラブに行ったときの話
自分がナンパに狂っていた頃のことを書いたものです。ナンパをするってこんな感じなんだということを感じて頂けると思います。

性とナンパについて渋谷で考えた
記事の名前は友人のqqilleのブログタイトルから。 騒いでいる人たちの集まる大晦日の渋谷でぼーっとしながら書いた記事です。

性とナンパについて渋谷で考えている人間について
友人のqqilleについて書いたものです。ナンパ師ってどんな人間だろうということを知るきっかけになると思います。

カリスマナンパ師が書いたナンパが上手くなる本『即系物件』/ナンパされる女の子、そして、ナンパ師の生態
カリスマナンパ師が自分自身のナンパについて書いた本を読んだ感想です。ナンパ師とは何か、ということについて考えています。

自分を手放して、コミュニケーションの質を変える方法/『実践ヴィパッサナー瞑想 呼吸による癒し』
僕のナンパ講習の他とは違うところは、他人に意識を向けて他人を操ろうとするナンパと自分自身を見つめることを組み合わせたことであったと思います。この二つの結びつきについて書いてあります。

ナンパ講習
やっていたナンパ講習の内容です。