月別アーカイブ: 2012年2月

京都で思ったこと/ナンパとか、講座とか、催眠のこと

長い間ブログを更新していなかったので、日記みたいな感じのものを書こうと思う。特に何というテーマがあるわけではない。
最近は京都でずっと講座をやったり、ナンパを教えさせてもらったりしていた。その中で思ったことを書いていこうと思う。

ナンパのこと

教えさせてもらっていると書いておきながらだけど…僕はナンパなどする必要はないと思っている。

教えて欲しいと言われたときは、その人が自分で作った、或いは周囲の環境によって与えられた価値観や思い込みから解放されれば出来るようになることだと思って教えさせてもらっている。それが出来るようになるためのお手伝いをさせてもらえることは嬉しい。

反対に自分の価値観を見直さないままするナンパは醜い。力技で誰にでも落とせるような女性を落として、その獲物の社会的な価値を自分の能力の証明とする。その場合、ナンパの能力は、知らない人に声がかけられるということに尽きるだろう。

ナンパの成果を自分の能力の証明とするとき、ナンパを知らない人の目にはすごいものと映るかもしれないが、知っている人間からすれば、知らない人に声がかけられるのだろうというくらいにしか思わない。

講座のこと

若いナンパをしたい男の子、既に腕のあるナンパ師、占い師、コンサル、大学教授、何かの先生、催眠術師、ホステス、アーティスト、整体師、カウンセラー、セラピスト、会社員、大学生の女の子、作家、編集者、ネットワークビジネスにはまっている人…

色々な人が講座に来てくれる。講座の中でそうした人たちがナンパの話を聞いてくれたり、催眠にかかってくれたり、催眠をかけ合ったりしてくれる。
その空間の中、僕は誘導をしているとどんどん一人になって、自分の世界に入っていく。意味や技術、有益なことを求めて来て下さった方たち…時間が経つにつれて、講座の空間がそういうものから離れていくように思う。それなら何がそこにあるのかというと、難しい。何かがあるとは思う。一人一人が自分の夢想の中に入り込んでいっているように思う。その夢想に囲まれて、僕も一人になっていく。
もちろん、そういう中においてもなお、僕にナンパの特別な技術があると期待して、それを聞き出そうとする人もいる。それはそれでいい。

他人を介して得られるトランス状態。他人と接すれば接するほど、どんどん自分の中に入り込んでいくという不思議な感覚。

Uの底で出会うこと

自分の中に入り込んでいった場所が、相手も自分の中に入り込んでいった場所になって出会う。
Uという文字の形について教えて頂いた。
Uの左上から自分が出発して、相手は右上から出発する。どちらも自分自身の中に入り込んでいったら、Uの一番下で出会う。
僕にはコミュニケーションというものがそういうものに思える。
反対に、技術を使って、内省せずに他人と接するとUの上の方で交わり合わないままでいることになる。

ナンパを教えさせてもらうということは、そういう内省をしている状態で、他人と接する術を教えさせてもらうということ。
どんな女性をどれだけ落としたかということよりも、そうしたぼんやりとした内省している状態、トランス状態で人と接して上手くいったという実感を持ってもらえることの方が嬉しい。もちろん、テクニックという面で見ても、そちらの方が優れたことをしていると思う。

催眠のこと

あと、全然関係ないけど、京都の講座の中で友人の催眠術師に協力してもらった。彼は若い、技術のある術師で、古典催眠と現代催眠を綺麗に組み合わせて使っている。久しぶりに見応えのある催眠術を見させてもらった。細かい技術が積み重ねられていく。

僕の誘導は自分自身のトランス状態とそれに伴った声や身体動作によるものが多い。それとは違うものを使うことによって誘導をすることが出来ることを考えるきっかけになった。人間の思考の癖をうまく使うという感じ。

早速、そのやり方を昨日の講座から取り入れてみた。サラサラとした、少し魔術師っぽい感じの誘導になる。この技術に自分の深いトランス状態を付け加えると、さらに魔術師っぽくなっていく。自分でやっていて、それがなんか面白かった。誘導をしながら、ミルトン・エリクソンは実際に会ったらどんな質感の人だったんだろうと少し思っていた。表面上のテクニックよりも内省を…と書いておきながら矛盾があるかもしれないけど、まだまだ自分には身につけるべきものがある。

『恋愛ワークショップ』『ラポールと身体知』『催眠術WS』感想:繊細さを武器にすること

『恋愛ワークショップ』『ラポールと身体知』『催眠術WS』に参加された方に感想を頂きました。
なお、この感想は講座の終了後に参加者の方に「もしよろしければ、ウェブの告知用に感想を書いて下さい」とお願いして書いて頂いたものです。

目の前の他人の存在を、質感を持って感じる

これまで僕は、自分のことをどちらかというと「聞き上手」だと思っていました。
でも講座に参加してその考えが見事に打ち砕かれました。
自分がいかに他人に対して、外側から分析的に接していたか。
そんなことを思い知らされました。
一番はミラーリングを教わったことでしょうか。
目の前の他人の存在を、質感を持って感じるというのを身をもって体験できました。
以前からまったくやっていなかったというわけでもないのかなと思います。
でもあそこまで意識的におこなうことであんなにハッキリと感じられるものなのですね。
本当に感覚の使い方をちょっと変えるだけで、こんなにも世界認識、他人認識が変わるものかと感激しました。
同時に、こんな風に他人の質感を感じながら毎日、生活できたら楽しいだろうなとワクワクしたのも覚えています。

あれから映画を観たり本を読んだりする時の姿勢みたいなものもだいぶ変わった気がします。
以前はどちらかというとストーリーを追ったりするタイプでした。
でも今は登場人物をミラーリングするように楽しんでいます。
それもA、B、C、またA…、といった風にいろんな人物の身体を行ったり来たりして、
眩暈のするような時間を楽しんでいます。

思えば僕はこれまで、「さっき人の話を聞いていなかったな」「相手の言葉を受け取らずに自分の言葉を一方的に投げてしまったな」と自己嫌悪になることが多々ありました。
それは今から思えば、目の前の人を単に外側から眺めていたからだったのだと思います。
モノのように扱っていたと思うと、今まで何をやっていたんだろうという気にもなりました。

『恋愛ワークショップ』での実践

あと『恋愛ワークショップ』に併せて参加したことが特にこのことに関して凄くよかったと思います。
実をいうと、「ミラーリングをしながらその人と話す」という感覚がまだよくわかっていませんでした。
でも『恋愛ワークショップ』で「モヤモヤを抱えた自分にアドバイスする」というのをやった時に「あ、これがそうなのかな?」という気になったんです。
僕はそこにいる別の自分に話しかけている。そのもう一人の自分の気持ちもわかる。この感じが、ミラーリングしている相手に話しかけている感じと同じなのかなと思ったんです。
そこらへんが自分の中で何かピタッとはまってすごく頭の中がスッキリしました。

自分に話しかけること

今ではしょっちゅう、もう一人の自分に話しかけています。
それこそ「風呂にするかメシにするか」みたいなくだらない迷いの時にすら話してはよく長話になっています(笑)。
すごく楽しいです。

死蔵していた回路を開く感覚

講座全体を通した感想としては、今まで自分の中にあったのに知らなかった、死蔵していた回路のようなものを、高石さんに「こんな回路もあるんだよ」と教えてもらったような気がします。
イメージの引き出し方(今何を考えているか)もまさにそうでした。
そしてそれを発火してもらったというか。
一度、発火した回路なので使えるようにはなっているのですが、自分で工夫して使い続けていないとすぐに弱くなってしまいそうな気がします。
だから毎日、いかに回路を太く強くするかあれこれ試行錯誤してばかりいます。

この試行錯誤自体がとても楽しい体験なので、僕なんか逆に講座を受けてナンパをしてみたいと思うようになってしまいました。
自分がミラーリングできているか、究極の実践演習で確かめてみたい!というか。
それでこの前は喫茶店で知らない女性に話しかけてみたりもしました。
これは絶対、講座の影響、高石さんの影響です。
今度から映画館や美術展に行くたびに必ず1人には声をかけようと思っています。

繊細さを武器にすること

最後に、高石さんはよく受講生に「なぜこの講座を受けようと思ったのか?」と尋ねていらっしゃいますよね。
僕は今でもそのことを時々、考えます。
無理のない、不自然でない、下品でないようなコミュニケーションのやり方を教えてくれそうだと思ったので、
というのが今の僕の思いでしょうか。
文学青年のような繊細な心持ちの人間でもナンパはできるんじゃないか。
しかもそれは繊細さを矯正したり克服したりするんじゃなくて、「こんな風に使えば君の繊細さは武器にもなるんだよ」と言われているような気が僕は勝手にしていました。
ガツガツした体育会系の手からナンパを奪還しようとしている方。これも僕の勝手な印象です。
押し付けではない、相手の心に寄り添うような声かけってよく考えたらすごく美しいことですよね。
僕はそういうものに惹かれたのかもしれません。
行動と同じくらい、内省に重きを置いている感じもとても魅力に感じました。
そしてそんな上品な他人との接し方を講座を通してたくさん教えていただいて、本当に感謝しております。

『ラポールと身体知』『路上ナンパの個人指導』感想:他人を動かすのではなく、自分の内面を変化させるための技術

『ラポールと身体知』と『路上ナンパの個人指導』に参加された方に感想を頂きました。
なお、この感想は講座の終了後に参加者の方に「もしよろしければ、ウェブの告知用に感想を書いて下さい」とお願いして書いて頂いたものです。
二つの講座について、とても丁寧に書いて頂いたので、講座にご興味のある方に読んで頂ければと思います。

内面を見る行為がナンパも含めたコミュニケーションを上手にする為に必要なことかもしれない、というきっかけから

「ラポールと身体知」「ナンパ個人指導」、2つの講座を受けたので感想を時系列でお伝えします。

きっかけ

普段からクラブナンパは多少することが出来たのですが、街中でのナンパは全くすることが出来ませんでした。
クラブに行ったことのある方はわかると思いますが、クラブは既に「女の子も声をかけられることを覚悟して来ている場」なので精神的にもそれほどストレスはありません。
ですが、街中は買い物・デート・食事・仕事と色々な目的を持った人々が沢山いる場所にしか過ぎませんので、
声をかけることを想像するだけで「嫌がられたらどうしよう」「無視されたらどうしよう」という、自分の想像で作ったストレスによって勝手に心が折れている状況でした。

このようなメンタルを持っていたため、「街中でも声をかけられるようになりたい(あわよくば仲良くなってセックスしたい)」という気持ちはあっても、とても声掛けはできませんでした。
そんな中、あるナンパ師の方のブログを見ていると高石さんについて言及されており、高石さんに興味を持ったのが講座を受けることになったきっかけです。

講座を申し込む前

高石さんのブログを読む前は、何か女の子と仲良くなるための技術や心構えが載っているんだろう、とタカをくくっていたのですが、
読んでも読んでも、ナンパの話は出てくるのに「具体的な技術」の話が出てこないw
それどころか、催眠術について高石さんがどのように考えているのか、人と接するときにどう感じたか、心の機微をどう捉えるかといった内容がメインで、
「この人は何を言っているんだろう・・・」というのが最初の感想でした(失礼ながら)
後は、トランストランスって怪しいなとかw
ただ読み進めると、高石さんが自分の内面を見るといことを本当に大事にしている方だということと、
その内面を見る行為がナンパも含めたコミュニケーションを上手にする為に必要なことだということが何となく理解できました。

一度講座を受けてみれば、書かれている内容がより理解できて、自分も街中でナンパできるようになるかもしれないと思い、
ナンパ個人指導を申し込んでみることにしました。

「人とのコミュニケーションを通じて、自分の心の動きを知る」

ラポールと身体知

僕が申し込んだ時点では、ラポールと身体知の開催予定がなかったため、当初はナンパ個人指導のみの予定でした。
ただ、ブログにも書かれていますが、先にラポールと身体知を受けた方がよりスムーズに理解できるとのことでしたので、
メールで質問したところ次回開催予定日を教えていただけたので、ラポールと身体知を先に受講しました。
ラポールと身体知の内容は、「人とのコミュニケーションを通じて、自分の心の動きを知る」ということに絞られている、と感じました。
やる内容について気になる方も多くいらっしゃると思いますので、僕のときの内容を簡単に説明したいと思います。

・なぜ『ラポールと身体知』を受けようと思ったのか、自分に問いかける(ここで動機を明らかにしておくと、目的意識が形成されて自分を深く掘り下げる良いきっかけになると思いました)
・自分の感覚を知る(考えるときに、自分はどこに意識がいくのかがわかります)
・ミラーリングを知る(言葉では説明し辛いですが、相手の中にしゅっと入るイメージを掴みます)
・腕を催眠術によって固める・固められる(催眠術と書きましたが、ヒトはどういった動き・声・タイミングによって影響を受けるのかを体験するって感じです)
・他人と話すときの距離を知る(人と話すときに心地の良い距離感を実践して体験します)
・トランスに入る(実際に高石さんに誘導してもらいます。怖く感じるかもしれませんが、自分の心体を心地の良い状態に持っていった状態を体で覚えることができます)

理論的なノウハウとして、女の子に声をかけるということを求めていくと思っていたものと違うように感じてしまうかと思います。
講座を受けてみたその日の感想は「なんとなくわかった・・・かな?」という感じです。
ですが後日になると、人とコミュニケーションを行うときの心の持ち方や動きが変化している自分に気付きました。

トランスに入っているときは、いつもは無意識に蓋を閉じてしまっている自分の心・気持ちを考えることを、より深く行うことができる

トランスについて

あくまで催眠についてまったくの素人の僕の感覚なので申し訳ないのですが、不安に感じている方もいると思いますのでどういうものなのか感じたことを説明したいと思います。
まず、「なんとなく」自分がいる場の雰囲気がいつもと違って感じられます。今いる場の解像度が上がると言えばわかりやすいでしょうか・・・
そして、人の動き・表情・服装や持ち物をいつもよりも敏感に感じ取れるようになります。
でも、この状態は決して視覚情報が変わったのではなく、視覚情報を受取った自分の心がいつもより敏感で繊細になっている状態だと思います。
なので、トランスに入っているときは、いつもは無意識に蓋を閉じてしまっている自分の心・気持ちを考えることを、より深く行うことができます。
この敏感で繊細になっている状態は、自分の中の緊張や苦手意識がないリラックスした状態なので、
コミュニケーションを取るときには、相手が普段無意識に自分から受け取っている些細な動作や表情から漏れたそれらの感情がなくなるので、相手もリラックスして話をすることが出来ます。
恐らく、普段からトランスに入っている時は誰にでもあるんでしょうが、無意識の為、それを認識していません。
「これからトランスに入れます」と言われて入ることで、「この感覚がトランス状態なのか」ということを認識できるようになることが重要なのだと思いました。

相手が思っていることを自分で誘導するとか、読み取ってベストな行動を打つとか、そういう技術ではない

ナンパ個人指導

ラポールと身体知を受けた後、ナンパ個人指導にも申し込みしました。
せっかく2万円払って指導してもらうので、十分な効果を得るためにも、ラポールと身体知で学んだ内容を思い出して日々のコミュニケーションを取ったり、トランス状態に入れるよう寝る前にほぼ毎日練習していましたw
個人指導の流れとしてはブログにも記載されていますが、僕の場合は以下のような形でした。

・なぜナンパしたいのかを考える(モチベーションの源泉を知ることで、やはり目的意識ができます)
・高石さんと話しつつカウンセリングを受ける(トランスへの誘導を受け、不安感や緊張を取り除いてもらいます)
・渋谷を歩きまわって女性を見る(あの人はこんな感じの人ですよ、とか、あの人は○○へ行こうとしていますよなどを教えてもらえます。ナンパをしたい人はすごく勉強になると思います。あと声かけに当たって好みの女性も聞かれますw)
・声掛けの実践(なかなか最初の1人が難しいですが、高石さんに声をかけやすい人を教えてもらえます)
・レビュー(どういう話をしたか、どういう印象を受けたかを話し、また、高石さんから声をかけるときの動きと心の持ち方を指導してもらいます。実際の声かけも見せてもらえました)
・ひたすら声掛け(最初の1人さえ出来れば、後は難しくありませんでした。レビューも挟みつつ声掛けします。)
・カウンセリングと質問(今後どうしたら上手くなれるかを教えてもらいます。あとは質問も聞いてもらえるので、声掛けをして浮かんだ疑問を聞けます)

ラポールと身体知を受けてからの方がスムーズに体得できるというのは、仰る通りだと感じました。
ラポールと身体知はナンパというよりもコミュニケーションとトランスの基本となる導入編で、ナンパ個人指導はよりナンパに特化した実践編です。
ただ、ナンパ個人指導でも重要なのは、声掛けの技術を学ぶのではなく、声掛けをすることで自分の内面に目を向け、「相手がどういう人なのか、どういう感情を抱いているのか」を「自分の心で納得する」ということだと思います。
そうできるようになることで、自分が想像で作り出していた相手と、想像で声をかけるシミュレーションをして、勝手にストレスを受けて声をかけられなくなるということがなくなります。
相手が思っていることを自分で誘導するとか、読み取ってベストな行動を打つとか、そういう技術ではないです。そう考えてしまっただけで、一気に品がなくなる気がしますし、声掛けも上手くいかないと感じました。

ちなみに、高石さん別れたあと、1人で7,8人に声をかけてから帰りました。
個人指導の5時間で大きく成長した気がします。

自分、他人、対話について/面と向き合わないこと

私って何か

以下、引用は@bhm_jさんのツイートから。

例えばこれ。RT @katoshuichi_bot: 私とは誰か、を決定するのは、私ではなくて、他者である。『私にとっての20世紀』

これも。RT @Valery_BOT: 人間は閉じこめられた動物だ――自分の籠の外部に。

これも。RT @hideKoba_bot: 自己嫌悪とは自分への一種の甘え方だ、最も逆説的な自己陶酔の形式だ。 (現代文学の不安)

以上のように、そもそも自己というものを自己のことばで意識し始めたらドボンである。自己の内部から自己観察なんてできない。そのためには、他人のことばを拝借する必要がある。

ランボーの“私とは一個の他者である。 ”を思い出した。
僕は自分の言葉を他者として認識している。自分語りとよく言うけれども、それはトランスに入って、自分を他人事のように捉えることで自分を認識するためのものになると思う。自己陶酔のための言葉であれば必要ない。自分を分かってもらいたいための語りではなく、自分を認識する、批判するための語りであればいいなと思う。

言葉と私、それからナンパという行動をとること

自己を批判的(というかクリティカル)に見て、思考する。この”思考”が厄介で、あくまで論理を下僕に働かすなら、それは絶対に循環せず、直接的に進む。というわけで、”思考”でなく、ただツラツラと”思って”いるだけならそれは自己陶酔だよね、これは小林秀雄から。

一方で、論理ありきの思考、論理を先立てた思考が可能であるか、は大いに疑問の余地がある。また、論理とは警察的、いつも事後的であるということ。直観的に思考の結末を掴み、事後的に論理がそれを装飾する。当人すら、先に論理ありき、という顔をしていることはよくある。

なにが言いたかったか、完全に忘れてしまったけれど、自己を見つめるということは、概して、その外部をぐるぐる回るだけで全く核心に接近できそうもないと感じられるものですので…って結びすらどうすればいいかわからなくなった。まぁとりあえず、ナンパって面白そうですね笑

これはただのナンパ師の意見だけど、ナンパは論理抜きで、実際に他人に接して、無視されたり、反応してもらったりして、良くも悪くも感動出来る。そういう他者との出会いによる身体感覚によって自己を見つめる、という行為だと思う。確かに言葉や論理だけではぐるぐる外部を回って、ただの自己陶酔的な自分語りになってしまうような気がするが、他者を介してそうならないところがナンパの面白いところ。

そういう自己を見つめる行為としてのナンパとして、僕の教えさせてもらうナンパを理解してもらうと、一瞬で上手くなってもらえる。だけど、他人を操作する行為としてのナンパとして捉えている人にはなかなか上手くなってもらうことが難しい。他者を通して、自分を見つめる。そうしてもらえると、他者を操作する技術という意味においてもナンパは一瞬で上手くなる。全ての身体動作は自分の中の緊張や不安から歪んでいくものだから。

だから最近、ナンパを教えている人と他人に紹介されたとき、チャラチャラした人に「ナンパってどうやるんですか?」とか聞かれると(死んじまえ)と思いながら、「さぁ…」と答えたり、ナンパ出来ない癖にナンパのことを語ってこられても、同じように思いながら、「そうですね」と答えたりしてしまう。

他人との境界線が溶けていく

ふと思ったんだけれど、センター試験で今年出題されたりもしたのですが、昔とある雑誌に掲載された木村敏の”境界としての自己”というものはご存知でしょうか。彼によれば、”自己というものは自分自身の内部にあるのではなく他者との境界そのものである”。

これを踏まえると合点がいくのは、まず自己を自分自身それだけの純な何かであると決めかかると、それを深めようとしても、深められない。だから循環する。もしナンパを始める以前から貴方が多少なりとも思索に富む方であったならば、ナンパを始めたキッカケはもしかすると、表の理由がなんであれ、裏には自己を深めたいという欲求があり、反動的に、多少極端な形で他者との関係性を求めたというのが本当のところかもしれない。何にせよ、抽象的な到達としての真理(ここでは自己)と呼ばれるものは、純で混ざり気のないものであると思いがちですし。

その通りだなと思う。僕は自分というものを身体的な自分と他人の境界線だと認識している。ナンパを教えさせてもらうときに催眠の誘導をさせてもらう。そのときもその境界線を意識してもらって、それが溶けていく、というような誘導をする。

なんかまたリプライして悪いですが、関係性、あいだの境界が溶ける、というのは、もし仮に木村敏の主張によれば、自己が溶けることに他ならないので、つまり互いの境界がというより互いそれぞれが溶け出す、と考えると催眠の特性からも納得がいって面白い。

この境界が溶けていく誘導は、深いトランス状態に入ると自分と他人の境界が薄れるという特性を使っている。

他人との境界線が溶けていくコミュニケーション。
他人を操ろうとするコミュニケーションとは違う。そうすると、どうしても面と向かってしまう。

他人と向き合わないこと

偶然、そういう会話をツイッターでさせてもらっていたとき、友人のブログが更新されていた。
あとで聞いたら、ある日の僕との会話を思い出して書いてくれたらしい。

『みみこっこだより』“心地の良い会話”より

わたしはあなたと向き合ってはいない。

わたしとあなたは視線を合さずに、壁にかけられた(もしくはイーゼルに立てられた)大きな白いキャンパスにふたりで向き合っている。

ふたりはそれぞれすきな画材を持って、

描きたいものを描きながら、たまには呼吸を合わせながら、

そして気まぐれにふたりの線を混ぜながら、ふたりで1枚の絵を描いている。

絵の内容にはあまり興味がない。

わたしの横で同じように絵を描く、あなたの楽しそうな息遣いを感じるのが格別に心地良い。

面と向かわない。
相手と呼吸を合わせて、自分のしたいことをする。

ナンパを教えさせてもらう時、位置のとり方とか、話すこととか、そういうことを意識してもらっている。
僕のナンパは変に褒めたり、盛り上げたりはしない。
位置も面と向かったりはあまりしない。ただ横について、したいようにする。そして、動きたいように動いていく。身体動作によって、そのときの自分の気持ちを相手に無意識的に伝えていく。

ただ、淡々と互いのこと、心に浮かぶことを話し続ける。
それで合わなかったら、どうせすぐに関係は断たれるから、緊張して、気に入ってもらおうとなどしなくていい。

ナンパに限らず、そういう会話が誰とでも出来ればいいなと思う。
やはりそのためには、自分を磨いていったり、自分についてより深く感じられるようにならなければいけない。
そういう自分あってのコミュニケーションだから、コミュニケーションのテクニックに依存するような付き合いはしたくない。

京都で2月25日(土)に『ラポールと身体知』、2月26日(日)に『催眠術ワークショップ』をやらせて頂きます。

京都で2月25日(土)に『ラポールと身体知』、2月26日(日)に『催眠術ワークショップ』をやらせて頂きます。

『ラポールと身体知』

『ラポールと身体知』では、催眠とナンパの技術を使った、相手の心に瞬間的に入り込む技術をお伝えいたします。

受講された方たちの感想

『ラポールと身体知』『路上ナンパの個人指導』感想:他人を動かすのではなく、自分の内面を変化させるための技術

すべての鍵を握る「トランス状態」の謎が知れました

現実のしがらみの中でいかに自分の精神を保てるのかに興味がある方には有意義なワークショップになると思います。

パーソナルスペースに入るための秘伝の技術

相手のことがよく見えて、かつ自分に余裕がある瞬間を味わえました

身体感覚が研ぎ澄まされる

『ラポールと身体知-他者と自分の心を知るためのワークショップ』に参加した
参加して下さった方のブログ記事です。

このようなコミュニケーションの感覚を身につけて頂けます

こちらに受講された方のために書かせていただいたナンパの感覚のテキストがあります。
このような感覚でナンパや、対人関係を築くことが出来るようになります。
【ナンパの一声かけ目まで、或いはコミュニケーションの成立までの一例】

『催眠術ワークショップ』

『催眠術ワークショップ』では、『ラポールと身体知』でお伝えした相手の心に瞬間的に入り込む技術を使った上で、いかに相手の意識をコントロールするか、催眠術をマスターしてもらいながら、そのコントロールの感覚を体得して頂きます。
催眠術を3時間で習得して頂けます。

こちらに参加者の方に事前に読んで頂いているテキストがあります。
催眠術の簡単な仕組みや、僕の催眠術を学ぶことについての考えなどを書かせて頂いています。
ご興味ある方はご覧下さい。
『催眠術ワークショップ』参加される方へ / 催眠術を学ぶことについて

受講された方たちの感想

相手を瞬間的に感じ取る感性を磨くことが出来ました。

自分のからだの感覚がどんどん研ぎ澄まされていくのがわかって、すごく面白かったです。

各講座の詳細

『ラポールと身体知』
[日時]
2月25日(土)17時半開場、18時から21時半まで

[場所]
思文閣会館地下一階 CAVE
(京阪電鉄出町柳駅付近)
場所の詳細はこちらをご覧下さい。

[参加費]
5000円

[定員]
8名

[お申込み方法]
僕のツイッターのアカウントか、la.flambee@gmail.comまでご連絡下さい。

『催眠術ワークショップ』
*『ラポールと身体知』を参加された上でのご参加をおすすめいたしますが、こちらのみの受講も可能です。
[日時]
2月26日(日)17時半開場、18時から21時半まで

[場所]
思文閣会館地下一階 CAVE
(京阪電鉄出町柳駅付近)
場所の詳細はこちらをご覧下さい。

[参加費]
8000円

[定員]
8名

[お申込み方法]
僕のツイッターのアカウントか、la.flambee@gmail.comまでご連絡下さい。